【書評】「ホワイト企業」の選び方(池内恵介)

「ホワイト企業」の選び方(池内恵介)

こんにちは。自称「プロ副業家」の竹之内です。

自分でも「この言葉が浸透するわけないよな〜」などと思っている、胡散臭い「プロ副業家」という肩書をセットにして自己紹介させてもらったのには訳がある。

いきなり少し話は逸れるが、これまで自分は、副業で効率的に収益を上げ、人生を豊かにするためには「ホワイト企業に勤める」という大前提が必要だと考えてきた。

毎日、会社を定時で帰宅することができて自分の時間を確保することができる、そして会社は副業を容認している。

そのような環境を与えてくれているホワイト企業に勤めることができて、自分の健康を保った上で、つまり人生を豊かにするための副業が可能だと考えてきた。

だが本当にそうなのだろうかと最近ふと思ったのだ。

例えば残業がとても多いことはあっても給与がとても高かったり、仕事量を補って余りある福利厚生が会社から用意されていて、その待遇に全ての社員が満足している会社だってあるかもしれない。

とすればその企業もホワイト企業と呼べるのではないのだろうか。

また価値観も人それぞれだ。

お金による裕福を求める人もいれば、安心した人生を送れることにプライオリティを置いてる人だっている。

そのような人であれば、たとえ副業を認められていなくても、いわゆる日本式の雇用形態である年功序列制度の会社で、長く勤めていれば自然の給与が上がり、安心して人生設計を立てることができるような安定企業だってホワイト企業と呼べるはずだ。

そのようなことに考えを巡らせている内に「ホワイト企業」とは何なのだろう、ということに興味を持ち始め、最近はホワイト企業に関する本を読み漁っている。

ここでようやく話が戻るのだが、胡散臭い自称プロ副業家としてはやはりホワイト企業について詳しくなければならないと思うのだ。

そして私が最近考えていることと同じように、「今自分は副業ができる会社に勤めるべきなのか」という悩みや、はたまた「副業に時間を割くのではなく安定企業に勤めるべきなのか」と悩んでいる方のヒントを授けられるようになるべきだ。

というわけで、「自分にとってのホワイト企業」を探す際のヒントとなるような本に関しての書評を、ときどきお届けしようと思う。

「ホワイト企業」の選び方(池内恵介)

第一回目の書評としてお届けするのは、こちら。

〜採用情報で見極めよ!〜
「ホワイト企業」の選び方

皆さんの時間を無駄にしないためにも先に結論からお伝えしておこうと思う。

<この本を読むと良いことがあるかもしれない人>

  • 1,現在大学生でホワイト企業に就職したい人
  • 2,もしかしたら自分はブラック企業に勤めているのかもしれないという疑いを持つような経験をした人

どうせなら3つくらいポイントを列挙したかったが、この2つだ。これに当てはまらない人は読む必要がないと思う。

基本的には新卒向けに、うっかりブラック企業に就職してしまわないようには、どうするべきなのかについて書かれている。

だが、日本の労働に関する法律についても多く書かれているため、現在ブラック企業にお勤めの皆さんが読むと「あれ、これ自分が騙されて損をしていたのか!」と知ることになり、会社への見る目が変わる可能性がある。

では上記2つに当てはまる人は以下を読み進めてもらえればと思う。

この本の良かったところ

日本の労働法についてわかりやすく学べる

これは労働に限らず、世の中全てのことにおいてそうなのだが、

「知らない人は必ず損をする」

ということだ。年金の仕組みやiDeCoなど難しそうで良くわからない、ふるさと納税もなんか面倒くさそう、そのような人は絶対に損をする。

もっとわかりやすくするならゲームだ。初めてやったゲームでは、絶対に上級者に勝てないはずだ、何故なら「ルールを知らないから」だ。

労働でも同じだ。

毎日働いているのにも関わらず、自分は国からどういう支援をもらうことができて、どのように守られているのかを知らないと、会社から”ズル”をされてしまっても気づかないままだ。

内定に始まり、試用期間、解雇、残業代などなど、国が定めた様々なルールによって労働者は守られているのにも関わらず、それを知らないばかりにブラック企業にやられたい放題してしまっている人がいるのが現状だ。

まずはルールを知ろう。

そういった意味ではこの本で、どのようにブラック企業が攻めてくるのか、そしてその攻撃から自分はどのように身を守ることが出来るのかを知ることができるだろう。

会社の健康状態を数値的に見る方法がわかる

社会人になれば、売上やら人件費やら、会社から数値を求められる機会が自然と増える。自身の経験から、徐々に「会社となどのようなものなのか」がわかってくるだろう。

だが大学生のうちに本当の意味での会社経営を学ぶことは難しい。

売上だけでなく、もっと深く見るためにIRをどのように参照したらいいのか、四季報に出ているどのデータを分析することで労働に関しその会社のことがわかるのか、そういったことを学ぶことが出来る。

この本の悪かったところ

主に新卒向けだった

このタイトルを見ただけで「あ、これ新卒向けの本だな」と皆さんが思うのか甚だ疑問ではあるが、とにかく新卒向けの内容になっていた。

今更OB訪問の正しい方法なんかを教えられても困る。(もちろん私の場合だが)

だが新卒には難しい内容だった

だが本書を読み進めていくと、結局ビジネスの世界に身をおいてみないとわからない空気感であったり、日本全体が抱えている雇用に関する雰囲気であったり、そういったことも重要であることがわかる。

だがそれは本書ではわからないだろう。

基本的に外部データからブラックなのかホワイトなのかを読み解くことに重きを置いており、外部にあまりデータが出ていない中小企業でしかもホワイト企業を見極める方法についてはほとんど記載されていない。

大企業=安心感というのはわかるのだが、誰もが大企業に就職できるわけではないだろう。そして大企業というのはある程度、世間の目にさらされるので自然とホワイト企業になっていく傾向がある。

なので実は本当に教えてほしいのはブラックな中小企業の見極め方なのではないだろうか。

まとめ:ホワイト企業について学ぶための初歩本

本書の表紙にも記載されているが「目先の数字・条件に惑わされない!最初に読むべき就活ガイド」、そのような内容である。

だが厳しいことを言えば、大学生にはなかなか難しい内容だと思う。よって、本当に最初に読むべきであるかも、やや疑問が残る。そういった本だった。

おわり。